栄光と謎まみれのインカを発見せよ

    南山博物館で金曜日に公開されたエキゾチックな展示会では、来館者たちがアメリカ先住民のヘッドバンドをつけて、不思議な世界に迷い込みました。

ナスカ文化の羽衣を観察する来館者。オウムの羽だった。写真：曹真

    「インカとそのタワンティン‐スーユ：四方からなる国土」と題されたこの展示会は、ペルーの14の博物館から168点の作品・セットを集め、生き生きとした模様で飾られた精巧な陶器、カラフルな織物、輝く金製品、ネコの形をした器、不気味なミイラなどが展示されています。この没入的な体験では、南米の謎まみれのアンデス文明を垣間見ることができます。

来館者たちはキプ（記録や通信に使われる結び縄文字）を観察する。

    ペルーのクスコを発祥の地として誕生したインカ文化は、インカ帝国時代以前の数多くのアンデス文化の基礎の上に栄え、「四方からなる国土」として知られる恐るべきインカ帝国に至りました。

インカ文明のミイラ。

    インカ帝国は南米のアンデス地方にあり、現在のペルーを中心にエクアドルからチリ中部まで広がっていました。豊かな歴史と高度に階層化された社会によって、インカはアメリカ大陸の歴史上、突出した先住民文明として際立った存在となりました。

ナスカ文化の人毛と貝殻で作られたネックレス。

    インカ文明は、その領土の広さだけでなく、世界的に有名な歴史的・文化的遺産を遺しました。畏敬の念を抱かせるマチュピチュ城塞や農業の奇跡であるモライ棚田から、複雑なインカ道路システム、謎まみれのキプ（記録や通信に使われる結び縄文字）まで、これらの遺跡はインカ社会の創造力と高度な知識を示しています。

2つのクピスニケ文化の陶器のボトルと陶器のボウル、チャビン文化の石製メイスの頭部。

    展示会は、インカ帝国の遺物を展示するだけでなく、チャビン、ナスカ、ティワナク、モチェ、ワリといったインカ帝国時代以前の文明の遺物にも光を当てています。1532年にスペイン人がペルーを征服するまでの数千年間、南米西部にはさまざまな王国が栄えており、それらは総称してアンデス文明と呼ばれていました。

南山博物館で、来館者がモチェ文化の壺と2つの小瓶を撮影する。

    アンデス文明は歴史の中で輝きを放っています。織物、金属加工、陶器などの熟練した技術から、深い文化的・宗教的信仰を反映した複雑なデザインまで、展示されている工芸品は畏敬の念と驚きを呼び起こします。

ワリ文化の陶器の壺。

    展示には中国語と英語の詳細な説明があり、アンデス文明の魅力的な世界をより深く知ることができます。来館者の皆さんは、展覧会場に設置されたアルパカのおもちゃやその他の施設と一緒に写真を撮り、オンラインで共有すれば、記念のヘッドバンドがもらうことができます。

ワリ文化の陶器のアルパカ。

    開催期間：8月11日まで

    予約：WeChatミニプログラム「南山博物馆预约」

    会場：南山区南山博物館(南山博物馆)

    地下鉄: 1号線または12号線の桃園駅(桃园站)のB出口

1400年～1700年の間に作られたロープ付きの法螺貝ラッパ。