ビジネス環境

    アジア太平洋拠点事務所

    深圳市は香港に隣接し、地理的優位性に恵まれている。国際的な深海港、国際空港とアジア最大級の陸上国境口岸を擁する一方、国内の重要な高速道路と旅客・貨物輸送向けの鉄道が整備されたため、深圳市は一帯一路とアジア太平洋で重要な交通拠点として位置づけられている。

    深圳市がある珠江デルタ地域はインフラ整備がきちんと整えられており、深圳市から車で1時間移動すれば、どの産業にもかかわらず、主要製品を構成するパーツ・部品類が購入できる。これは、科学研究の成果を革新製品に速やかに反映させる手助けになる。また、香港都心部まで23分、香港国際空港まで車で1時間で到着でき、深圳市から香港まで時間がかからないため、深圳市は世界最高の市場が手の届くところに位置していると言えるだろう。深圳市内の工場で作られた製品はわずか一時間以内で、深圳・香港入出境検査場を通過し世界各地に届けられる。

    FDI(海外直接投資)により、深圳市はアジア太平洋地域未来都市トップ10に選出された。

    2021年、深圳市のコンテナ取扱量は世界4位で、2,876.76万TEUにも達している(TEU:20フィートコンテナに換算し、コンテナ船の積載能力やコンテナターミナルの貨物取扱数などを示すために使われる、貨物の容量のおおよそを表す単位)。

    2021年貨物輸出入総額は3.5兆元で、そのうち深圳市の輸出総額は29年連続で中国大陸大・中都市の中で一位になっている。

    『中国都市公共交通化発展指数報告』によると、深圳市が都市地下鉄総合評価で一位を獲得した。

    イノベーションの温室

    イノベーションは深圳市のDNAとも言え、欠かせない一部となっている。中国初の国家革新示範都市(イノベーションモデル)として、深圳市は電子情報、インターネット、生物、新エネルギーなどの産業分野におけるリーダーシップを果たし、国際科学技術センターと産業革新センターになりつつある。ファーウェイ、中興(ZTE)、テンセント、BYDや大疆(DJI)などのハイテク企業がたくさん集まるこの深圳市は、まさにイノベーションの温室と言っても過言ではない。

    深圳市は世界で最もイノベーション・起業に相応しい都市として選出されたことがあり、またフォーブス雑誌の2018年度中国革新型都市トップ30で、一位を獲得した。

    中国科学技術情報研究所が発表した『2021年度国家革新型都市革新力評価報告』によると、深圳市の革新力は全国革新型都市の72都市の中で1位であることがわかった。

    2021年、国レベルのハイテク企業は2万社あり、全国2位である。

    2021年までに、PCT申請数では深圳市が18年連続で中国大・中都市の中で一位となっている。

    深圳市は『エコノミスト誌』で「シリコンデルタ」と評価された。

    開放的・包摂的都市

    深圳市は中国改革開放の窓口であり、移住者によって構成された都市でもある。この都市は数多くの人材を引き付け、活力に溢れ、人々を魅了している。「ここに来て、深圳市のメンバーになろう」。深圳市特有の人口構成は人材を豊かにし、現地市場に活力を与え、開放的、包摂的、革新的、相互連動の独特な都市文化を形成している。世界各地から異文化が深圳市に集まり、色とりどりの革新的なものとアイディアが生み出されたことにより、深圳市はすでに現代におけるグローバルなイノベーションの温室へと変化した。

    ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)は、深圳市を読書推進のグローバルモデルとして選出したことがある。

    深圳市は「全国調和型コミュニティ成立模範都市」という名誉を得た。

    深圳市は登録済みボランティア数が283万人を超えている。

    深圳市は6年連続で「全国文明都市」に選出されている。

    深圳市市民の平均年齢はおよそ32.5歳である。

    『2021年度中国都市活力研究報告』によると、深圳市は人材誘致力が上位300都市の中で一位となっている。

    活力ある市場

    深圳市は中国初の経済特区として、市場経済が発展しており、最も市場化が進んだ都市である。あらゆる企業に公平な競争環境を提供しているこの深圳市は2021年、同市GDPが3.06兆元を上回り、世界で成長スピードが最も速い都市の一つになり、辺鄙な町からすでに中国で最も発達した都市の一つに変身した。

    「フォーチュン・グローバル500」の中のおよそ300社近くの企業が深圳市に投資している。

    2021年、GDPが3.06兆元超の深圳市では、385万社以上の商業施設が設置され、その数と密度で全国一位となっている。

    深圳市は「エコノミスト誌」に、全国経済特区4300の中で最も成功した特区として選出されている。

    『2021年度世界都市競争力報告』で、深圳市は経済競争力で世界7位にランクされた。

    深圳市に設立された国レベルの「小巨人」企業は169社あり、全国都市の中で4位となった。

    2022年度「フォーチュン・グローバル500」に選出された企業のうち、深圳市に本社がある企業は10社もある。

    効率の良い政府

    中国で最も効率の良い政府の一つである深圳市政府は法治、サービス型、清廉な政府として、特区立法権を活用することで、企業に公平、透明、便利なビジネス環境を整えている。深圳市経済特区は中国改革開放の試験場であり窓口でもある。

    深圳市は市場化、法治化、国際化、利便化を目標に掲げ、改革に関する政策を打ち出し続け、政府機関の簡素化を推進し、権力を授け、そして業務の手続きを簡略化させている。また、中国で商業・法人登録制度を改革した初の都市として、深圳市は会社設立の手続きを簡略化させることで、起業家精神を掻き立ててきた。現在、会社を登録するのに要する時間は20営業日からわずか1営業日へと短縮された。

    深圳市は2021年度中国都市総合競争力ランキングで一位を獲得した。

    『中国政府透明度指数報告(2021)』では、深圳市政府の透明度が大都市政府の中で最も高い点数を獲得した。

    最高の沿岸域生態系

    深圳市は北回帰線以南、熱帯と亜熱帯の境に位置する美しい都市で、穏やかで過ごしやすい気候に恵まれている。その260キロの海岸線には美しい景色が見られる。深圳市は優れた自然環境を誇りとし、質の高い発展を実現するために、資源とエネルギーを効果的に利用し続ける原則に従い、グリーン・低炭素経済に力を入れている。グリーン・低炭素という理念が同市の構成要素の一つとなっている。

    深圳市は国連環境計画(UNEP)において「グローバル500賞」を受賞し、中国初の「国際ガーデンシティ」に選出された。

    国際人材交流センターは深圳市を外国人に最も好かれる都市の一つだと高く評価している。

    深圳市には、中国で最も美しい海岸線トップ8の一つがある。

    1238ヶ所の公園があるため、深圳市は「千園の都市」と呼ばれている。

    深圳市は『ニューヨーク・タイムズ』に、世界中のおすすめ観光地31選の一つとして選出された。

    深圳市はGDP一万元あたりにおけるエネルギー消費、及び用水量が全国都市の中で最も低い。

    深圳市は『ロンリープラネット』に、訪れる価値ある都市・国家トップ10の一つとして評価された。

    深圳市は大気質において、中国の他のどの都市よりも優れている。