BTR電池材質が新エネルギー自動車ブームに助勢

    深センは世界クラスの次世代の自動車都市を構築することに目指しています。2024年に深センで生産された新エネルギー自動車は293万台で、中国の総生産量の23%を占め、深センは2年連続で国内の新エネルギー自動車生産地1位の座を維持しました。

    積極的な政府政策と市場需要に駆られ、深センの新エネルギー自動車産業チェーンは継続的に改善しています。

トップの陰極材質サプライヤー

    光明区に本拠を置くBTR新材料集団有限公司は、2000年8月に設立され、深センの新エネルギー革命の最前線に立っています。

    光明区にあるBTRの本部。写真:林建平

    BTRは、NEV(新エネルギー車)、消費者向け電子機器、およびエネルギー貯蔵システムに使用されるバッテリーの重要な構成要素であるリチウムイオン電池の陰極材質、陽極材質、および先進的な新材質を専攻しています。バッテリーはNEVの心臓と見なされており、総コストの約40%を占めています。

    2010年以降、BTRは15年連続で世界最大の陰極材質サプライヤーの地位を維持し、2024年には世界市場の22%のシェアを獲得し、年間生産能力は57.5万トンに達しました。

革新の企業文化

        最近、BTRの現在のCEOである黄友元氏は、深セン日報とChinaEUとのインタビューに応じ、同社の過去の軌跡、企業文化、課題、そして将来の計画について語りました。

BTRのCEO、黄友元(左)は、光明区にあるBTRの展示ホールでChinaEUの会長、Luigi Gambardellaと記念写真を撮影した。

    「2007年、私はまだ小さな会社だったBTRに加入しました。当時の会長は、将来どのように事業を発展させるかについて議論するために私を招待しました。成長したいと思うなら、何か違う道を探す必要があると思います。つまり、革新が必要なものです。」と、自分がBTRでの道のりを振り返りながら、黄友元は述べました。

    「当時、誰でも天然グラファイト陰極材質を生産しておらず、中国の天然グラファイト資源は素晴らしいので、我々はその機会を捉え、BTRは急速に成長しました。」と彼は語りました。

BTRが生産するバッテリー材質。

    「最初から、研究・開発(R&D)に大量な投資を行い、私がR&Dシステムの設計を手伝いました。」と述べ、同社の研究・開発への強いコミットメントを強調しました。

    同社は過去3年間でR&Dに約30億元を投資し、R&D担当者が従業員の11.49%を占めています。

    BTRの展示ホールの壁には、同社の特許が展示されている。

    2024年末まで、これらの取り組みにより、国内外で692件の特許が取得されました。さらに、BTRは、新エネルギー材質に関連する49の国際、業界、およびグループ標準の開発を主導し、参加してきました。

黄氏は、「革新は顧客の要望に応えることから生まれます。我々は顧客の要望を注意深く聞き、それに応じて製品を開発します。」と説明しました。

    彼はまた、「我々の経営陣のほとんどは技術の経歴を持っています。BTRは、技術と革新を優先する専門家によって運営される会社です。」と付け加えました。

世界的生産

    BTRは包括的な生産および研究開発ネットワークを活用し、グローバル市場における戦略的展開を推進しています。同社のグローバル戦略は深センを中心としていますが、全中国の20以上の生産拠点に広がっています。

    「BTRは2018年から国際企業になりたいと考えていると思います。ご存知の通り、BTRが初めて良い市場シェアを得たのです。」と、黄は説明しました。

BTRのマスコットが会社の展示ホールに。

    インドネシアとモロッコに生産拠点が設立され、日本、韓国、ヨーロッパに支社および子会社を設立されました。2024年8月、BTRはインドネシアでの統合陰極材質生産プロジェクトが正式に起動されました。

    現在、モロッコでは、年間5万トンのリチウム電池用陽極材質のプラントが建設中です。

持続可能な発展

    BTRは持続可能な開発の概念に従い、環境により優しく持続可能な方向への成長を促進しています。

    「我々の目標は、より安全なバッテリー技術を開発し、次世代のバッテリーに向けた完全な材質ソリューションを提供することです。」と黄氏は説明しました。

開放的で、包括的な国際チーム

    グローバルな拡張の遂行中では、BTRは日本、韓国、インドネシア、モロッコなどの国々からスタッフを雇用しています。この変化する環境において、開放的で包括的な企業環境を作り出すための戦略が不可欠です。

    中国人スタッフがBTRのインドネシア人の従業員に中国書道を教える。BTRより

文化の尊重と統合の重要性を強調し、黄氏は会社の積極的な文化について説明しました。「例えばインドネシアでは、中国人スタッフが現地語を学ぶことを奨励しています。当社のインドネシア工場のCEOは、6ヶ月以内に効率的にコミュニケーションが取れるほど現地語を習得しました。」

    「中国人チームと現地チームの良い関係は、幸せで生産性の高い職場環境を作るのに役立ちます。海外支社を訪れるたびに、私は現地のマネージャーと会って仕事について話し合い、信頼と協力を強化しています。」と黄氏はさらに付け加えました。