

塩田千春展が福田で開催
作成: 何得如 | 出典: EyeShenzhen | 更新: 2025-03-13
木星美術館では、著名な日本人芸術家である塩田千春の個展「運命の果てに」が正式にオープンしました。この展示会が、美術館は福田保税区で最後の展示として、重要なマイルストーンとなります。
観客が「愛についての手紙」のインスタレーションを鑑賞している。www.sznews.comより
没入型の大型インスタレーションを通じて、「運命の果てに」は、個人間のつながりを探求し、運命、係わり合い、共存を主題にした哲学的な旅に観客を誘います。特に感動的なインスタレーションである「愛についての手紙」は、観客に愛する人に向けた心のこもったメッセージを残すよう促し、深い感情の共鳴を生み出し、芸術を魂と魂を結びつける絆に変えます。
塩田の作品は、観客を個人と宇宙の関係についての深い探求へと導きます。彼女の目的は、観客が彼女の芸術作品と深く意味のあるつながりを築くよう促し、共感を育むことです。現代美術界で最も影響力のある女性芸術家の一人として認められている塩田は、糸を巧みに使い、空間を超現実的で夢のような環境に変える、広大で包み込むような網を織り上げることで知られています。彼女のインスタレーションは個人的な経験や記憶から生まれたものが多く、観客に人々、物、そして時間の経過とのつながりについて考えさせます。
「塩田千春は、織りの伝統的な言語を人間の存在の本質に対する哲学的な探求へと革命的に変えた数少ない芸術家の一人です。線状の素材と絡み合った彼女の作品は、東洋の物質性へのこだわりを継承しているだけでなく、文化の境界を超越して汎用的で視覚的文法を構築しています」と展覧会の館長である呂紅栄は語りました。
塩田千春の「手の中に」。
塩田の作品は、虚無と存在という主題を頻繁に取り上げ、記憶の複雑さと私たちの周囲や愛する人々との関係を深く掘り下げています。彼女のインスタレーションには靴や鍵などの物体が取り入れられることが多く、個人が残した軌跡やそれと繋がる物語を象徴しています。
「私の作品では、記憶と意識を再定義し、生、関連、そして死を探求したいと思っています。私たちはどこから来たのか、死んだらどこへ行くのか、私たちがその間の旅を把握できる範囲はどれほど少ないのか、といった疑問を私は常に考えてきました」と塩田は展示会の序文に書いています。「『運命の果てに』は、運命や宿命に関する作品を一つにまとめる機会を与えてくれました。」
塩田は1972年に日本の大坂で生まれ、ドイツに移住する前に京都精華大学で絵画を学ぶことがありました。国際的な経験は、彼女の芸術スタイルと概念的なアプローチに大きな影響を与えました。塩田の作品は世界中の主要なギャラリーや美術館で展示されており、その感情の深さと美学の複雑さで高い評価を受けていました。
開催期間:6月22日まで
会場:福田区木星美術館
地下鉄:3号線で福田保税区の出口B
