英語教師がAIで新たなコースを作る

    北京大学付属高校の英語の授業では、学生たちがスクリーン上で生き生きと描かれたアルキメデスを真剣に注視していました。「こんにちは、私はアルキメデスです。私の人生についてお話ししましょう。」と、古代の数学者を表現したこのアニメの人物は、親しみを込めてこう挨拶しながら自己紹介しました。

    学生たちの英語教師である李琳さんは、福田にあるこの中学校で経験豊富な教育者です。彼女は約20年の経験を持ち、教育分野で数々の賞を受賞しており、英語教育の革新的な方法を探し続けています。

英語の授業で、学生たちはAI が生成した画像が入ったスライドを視聴している。写真:張潔萍

    学生に学習をより熱中にさせるために、彼女の取り組みの一環であるアルキメデスのビデオは、写真の中の人物を生き生きとした話し方と完璧に同期した口を動かせるAIアプリケーション「Dream Face」で作成されました。「私の目標は、学生にとって学習をより魅力的なものにすることなので、有名人が一人称の語り口でどのように自分たちの物語を語れるかを考えました」と彼女は説明しました。

    李さんの学生たちはこの革新的なアプローチを歓迎しました。「授業中にこんなに面白いビデオを見るなんて信じられなくて、授業中ずっと夢中になていました。もっと革新的な要素が授業に取り入れられることを期待しています」と学生の一人は語りました。

    深セン市教育局は、2023年に学校でのAI教育を奨励する計画を発表しました。しかし、この取り組みはまだ初期段階にあり、教師の能力の限界やAI技術導入に対する意欲のばらつきなど、いくつかの課題に直面しています。

    教育実習生の何怡を含む李氏の同僚たちは、教育の支援にAIを積極的に活用している。新米教育者として、彼はAIが教育戦略を強化し、学生にとって魅力的なコンテンツを開発するための貴重なツールだと考えています。

    何怡さんのような若い教育者は、教育と学生の関与を強化する機会として捉え、教育への新しいテクノロジーの統合を積極的に探索する傾向があります。対照的に、ベテラン教師の中には、これらの新しいツールを習得するのが難しいと感じ、教育におけるAI主導の革新が逆効果になるのではないかと懸念する人もいます。彼らは、そのようなテクノロジーが学生の勉強の邪魔をし、教師にさらなる負担をかけるのではないかと懸念しています。

    SZUで教育技術を専門とする准教授の張丹陽氏は、AIが教室に導入されることに自信と懸念の両方も表明しました。

    「AIを活用した教育は、時間を節約し、生産性を高めるだけでなく、豊富な新しい情報と創造的なアイデアで教育体験を豊かにします」と彼女は指摘しました。しかし、彼女はまた、教師はAIが生成したコンテンツを選別・選択する能力を強化し、AIに過度に依存しないようにする必要があると警告しました。