eVTOLプログラム、深センで試行運用

    月曜日、江蘇省昆山市で行われたフォーラムで、深センおよび他の5つの都市は、電動垂直離着陸機(eVTOL)の試験プログラムを開始する予定であると公式で披露しました。

2月27日、EVTOL機が蛇口クルーズ母港から、深センと珠海結ぶ初の都市間および湾を渡る飛行に出発しました。蛇口クルーズ母港より

    このプログラムにより、地方政府が600メートル以下の空域の管理に関与することになり、急成長する低空経済にとって大きな一歩となると、中国航空運輸協会の孫衛国氏は語りました。

    昨年の中央経済工作会議で注目されて以来、低空飛行分野では支援と成長が急増しており、2024年は中国の低空経済の「元年」と呼ばれています。

    乗客や貨物を運ぶことができるeVTOL航空機は、長い滑走路を必要とせず、狭い土地や屋上で垂直に離着陸することができます。バッテリーで動作し、充電も便利です。騒音が少ないため、都市間の輸送、観光、医療、 非常時にも活用できます。一般的な例としては、写真撮影用ドローン、播種用ドローン、貨物用ドローンなどが挙げられます。

    Zero Gravity社が開発したマルチローターeVTOL航空機「ZG-ONE」が、11月15日の第26回中国ハイテクフェアで展示されました。深セン特区日報より

    昨年末時点で、深センでは1700社以上のドローン関連企業が活動しており、その総年間生産額は約960億元(132億米ドル)に達しました。

    4月、深センは、初の低空短距離定期輸送ルートを開設しました。この路線は深セン南頭ヘリポートから珠海九洲空港まで、わずか20分の飛行時間に短縮されました。ヘリコプターは一度に5人を乗せることができます。

    6月には、深セン北鉄道駅のメイン広場に300平方メートルのヘリポートがオープンし、この場所から、乗客は1時間の飛行で広東・香港・マカオ大湾区の90%以上に到着できます。

    公式統計によると、深センには249か所の多様な低空離着陸施設があり、その数は中国国内最多です。2025年までに、こうした施設は600か所、都市内ドローンルートは220以上になると予測されています。