81%の通勤者は45分以内に職場に到着

    最近発表された「2024年中国主要都市通勤モニタリング報告書」によると、深センの通勤者の81%が45分以内に職場に到着しており、中国の7大都市の中で通勤の利便性がトップとなります。

    住宅と城郷建設部の研究所、中国都市計画設計研究院、百度地図が共同で発表した報告書は、中国の主要45都市のデータを分析しました。7つの大都市には、北京、上海、広州、深セン、天津、重慶、成都が含まれています。

通勤客たちは、混雑した福田駅で地下鉄の電車を待っている。劉旭東

    報告書によると、深センの通勤の利便性は、市の効率的で便利、かつインテリジェントな総合交通システムと広範な公共交通ネットワークによる結果だと言います。市内の公共交通機関は1日あたり1381万人の乗客を運び、ピーク時の自動車による移動の57.9%を占めています。

    現在、龍華路面電車を含み、市内には17本の鉄道路線が運行されています。393駅あり、鉄道網の全長は567.1キロメートルです。深セン地下鉄網の密度が1平方キロメートルあたり0.28キロメートルで中国トップとなります。

    深センはバス路線を最適化し、サービスの効率性を高めることで、市民の通勤時間をさらに短縮しました。その結果、通勤者の60%以上がバスで45分以内に職場に到着できるようになりました。

    市の交通局によると、市内には地下鉄路線と接続するバス路線が800以上あり、市内のバス路線数の92.7%をカーバしています。

    通勤の利便性を高めるもう一つの重要な要素は、多くの人が職場の近くに住んでいるため、通勤時間とコストが削減されることです。報告書によると、他の大都市や大型町の中でも、深センは自宅と職場の距離が最も短く、2.7キロメートルとなっています。

    通勤距離が5キロメートル以下と定義される「快適な通勤」は、都市の住みやすさを評価するための重要な指標です。「快適な通勤」の恩恵を受ける人は、目的地まで歩いたり自転車に乗ったりすることができます。報告書によると、2023年には60%の市民の通勤が「快適な通勤」の基準を満たし、中国の主要都市の中でトップとなります。

    深セン、短距離通勤者向けのシェアサイクルや電気スクーターなどの環境に優しい移動手段もサポートしています。市内のシェアサイクルは約36万台で、3100万人を超える登録ユーザーがいます。1日あたり平均131万回利用されています。

    環境に優しい交通をさらに促進するため、低速交通システムを構築しており、非自動車専用車線の平均年間延長は400キロメートルを超えています。