中国ゲーム、3日間で売上が1000万本

    中国のビデオゲーム「黒神話：悟空」がゲーム界に怒涛を巻き起こし、火曜朝の発売から3日後の金曜午後9時までに全プラットフォームで1000万本以上を売り上げたと、深センを拠点とする開発元である游戯科学（Game Science）が発表しました。

    中国で開発された初の「AAA」タイトルとされる「黒神話：悟空」は、発売からわずか1時間で、大手ゲームプラットフォームSteamの「最もプレイされたゲーム」リストでトップに立ちました。

    游戯科学は、全プラットフォームでゲームの同時プレイヤー数が最大300万人を超えたことを明らかにしました。

昨日、南山区のUCGストアでゲーマーたちが中国のビデオゲーム「黒神話：悟空」をプレイしている様子。 劉旭東

    「黒神話：悟空」は、中国の古典小説「西遊記」を題材とします。この物語は、超自然的な力といたずら好きな性格で知られる伝説の孫悟空を中心に、唐僧とその3人の弟子の冒険を描いています。

    以前、ゴールドマン・サックスは「黒神話：悟空」がSteamで1200万本を売り上げ、30億元（4.2億米ドル）以上の収益を生み出す可能性があると予測しました。楽観的なシナリオでは、ゲームの販売本数は2000万本に達し、収益は50億元を超える可能性があります。

    「高額な資金、膨大な時間、多大なリソース」を投じた、高コスト、大規模、高品質のスタンドアロンタイトルと定義されるAAAゲームは、日本、アメリカ、フランスなどの国の開発者が市場を主導しています。

    中国工業情報化部の専門委員会メンバーである潘鶴林氏は、このゲームの発売により関連分野の消費が刺激され、中国の伝統文化への関心が高まったと述べました。

    豊かな文化遺産と現代的なゲーム美学で称賛されている「黒神話：悟空」は、ゲームコミュニティを超えた怒涛を巻き起こしました。この前例のない成功により、いくつかの企業の株価が上昇し、ゲームの主要撮影場所の一つである山西省の観光も促進されました。

    ほとんどのプレイヤーは中国出身ですが、ゲームの人気は世界中に急速に広がっています。熱狂的なファンの中には、海外のプレイヤーが物語の深い文化的ルーツを理解できるように、200ページを超える背景資料を編集した人もいます。

    ゲーム文化の世界的な広まりには、好奇心と神秘感という最も強力な吸引力の2つによって推進されることが多いと、游戯科学の共同設立者である余冉星氏は述べました。