共有
プリント
A+
A-

AIをテーマにしたダンスショーが深圳を賑わす

作成:   |  編集: 严若泠  |  出典: EyeShenzhen  |  更新: 2023-03-26

    深圳の舞台「詠春」のブームに続き、もう一つの深圳のダンスショー「AIイン・ラブ」が3月30日から4月2日まで深圳のベイオペラで公演されることになった。

    このダンスは、中国共産党深圳市委員会宣伝部と深圳市文化・ラジオ・テレビ・観光・スポーツ局によって提供されている。深圳大劇院が製作総指揮を執り、江蘇省演芸集団歌劇舞劇院が共同出演する「AIイン・ラブ」は、事故で母親を亡くした少年海ちゃんの物語である。

中国初のAIをテーマにした舞台「AIイン・ラブ」のワンシーン 主催者提供写真

    孤独な海ちゃんは、人間のように設計された人工知能(AI)ロボットと心を通わせる。海ちゃんはロボットの「母親」と親しくなる一方、AIは彼の元を去ろうと考えるようになる。これまでにない家族の物語は、愛の本質や、テクノロジーによる孤立や繋がりを私たちに教えてくれる。

    ロボットや裸眼3D LEDディスプレイなどの技術的要素を特徴とするこのショーには、ストリートダンス、電子音楽、近未来的な衣装や振り付けが組み込まれている。中国初のAIをテーマにした舞台「AIイン・ラブ」は、深圳市におけるAI産業の目覚ましい発展に焦点を当てている。

    メイン監督である佟睿睿は、「予測できない未来に直面した時、私たちはAIとどう付き合っていけばいいのか。期待されるのは愛、尊敬と平等だ」と語った。中国歌劇舞劇院(CNODDT)のトップ監督兼振付師である佟氏は、「水月洛神」・「朱鷺」・「記憶の奥」などダンスショーを手掛け絶賛されている。

    劇作家の羅懐臻と作曲家の郭思達、そしてCNODDT、中国国家芝居劇場、中国バレエ団、広東歌舞団出身の服装、照明、マルチメディア、舞台美術、また視覚デザイナーが参加した「AIイン・ラブ」は、中国舞踊界の最高賞の一つである第13回ロータス賞で最終候補に選ばれている。

    「AIイン・ラブ」は、愛の本質と、テクノロジーによる孤立や繋がりを教えてくれる物語。

    ロボットを演じる秦熙は、私にとって、「AIイン・ラブ」での出演は初体験で、キャラクターの気持ちを表現するために、通常のダンスで使う筋肉記憶を捨て、ロボットのように踊ることが必要で、それは大きな挑戦だったと、語った。

    「AIイン・ラブ」は、儚くて流れるような未知の未来世界を作り出した。

    広東歌舞団の舞台美術デザイナーである秦立運によると、舞台上の照明をコンピュータコーディングで制御し、時にはピクセル照明で劇場にクールな雰囲気を与えているという。私たちが舞台上で作り出した未来世界は、儚くて流れるような未知のものだと語った。

    「永遠の電波」、「伝奇山水画の旅」、「紅楼夢」などの作品で知られたCNODDTの服装デザイナーである陽東霖にとって、ロボットの服装デザインを担当するのは初めてだった。陽氏は、服装が劇のテンションや登場人物の性格を反映するため、未来の科学やAIに関する本をたくさん読んだり、映画やアニメも見たりしてからデザインした。そしてキラキラとしたメタリック素材を選び、未来世界が流れるように、また神秘的に見えるようにしたと話した。

    深圳での公演後は、仏山、南京、重慶、上海など中国の他の都市を巡回公演する予定である。

地図
AIをテーマにしたダンスショーが深圳を賑わす